以下のツイートが私のTLに流れてきた。

確かに一読の価値があるというか、 投稿者サナギさんの危機感を読み取れるツイート群だった。 このツイート群の概略と、読んだ感想を書く。 当然のことながら、概略は私の主観を通してまとめたものなので、 それがサナギさんの意見なのだと思わないで欲しい。

概略

生活保護ケースワーカー(CW)に任命されたサナギさん生活保護やその受給者に良いイメージを持っていなかった。 しかし、CWとして働くうちに人間の弱さを痛感し、 受給者を見下すことはなくなっていた。 そんな中、「生きるべきでない人間がいる」という動機で重度障害者が殺害された事件や、 ネット上でもリアルでも語られる 「生活保護受給者は人権を制限されても仕方がない」 「生活保護は本当に必要な人だけに与えるべきだ」 といった意見から日本社会の不寛容さを感じ取る。 有識者は行き過ぎた自己責任論者の悪質な言論に反論していき、 この不寛容さによる生活保護申請の心理的ハードルを下げるべきだと論じる。

読んだ感想

サナギさんがCWとして働いてきた中で 日々心に積もった日本社会に対する危機感をさらけ出したような印象。 「〜べきだ」という文はあるものの、全体としては意見ではなくて感じたことを書いている感じなので、 ツイッターという媒体に適した内容と言える。 こういう文章を読むと自分以外にも心を持った何者かが存在するように感じられて良い。

特に印象に残った点は、『行き過ぎた自己責任論者の存在』。 私の周りでは直接そのような人たちを観測できていないが、 サナギさんは多くの人たちが重度障害者や生活保護受給者の人権の制限や、 死刑制度を容認していると考えているようだ。 おそらくサナギさんは正しくて、私の観測範囲が偏っているのだろう。 多数派の意見に同調しようとは思わないが、それをちゃんと知っておき、 時には適切に反論できるようになっていないといけない。 そうしないと、社会がおかしな方向に進むことを止められなくなってしまう。